ジムに通って汗をかいて初めて自分の体臭に気付く
ジムに通うきっかけは脂肪を落とすことだった・・・
「最近、食べただけ身体に脂肪が付くようになった…」
私がジムへ通うようになったきっかけは
ごく単純に身体についた脂肪を落とす目的だった。
しかし私は、今まで気付かなかったとある事実を突き付けられることになるとは
この時思いもしなかったのである。
ジムに通い始めの頃は
軽くルームランナーで走ったり
格好つけに筋力トレーニングなどを行っていた。
しかし徐々に慣れ始めると、スタジオでのプログラムにも参加するようになった。
そこで私が出会ったものが、エアロビだった。
エアロビをはじめて
エアロビとは、日本語で「有酸素運動」と言われ
ウォーキングやランニングのように脂肪を燃焼する効果が高い運動の一つである。
例えば1プログラム45分のエアロビがあるとすると
45分間音楽に合わせて動き続けることで
脂肪燃焼効果が得られるのである。
例え休憩中であっても常に足を動かさなければならないため
非常に汗をかくことのできる運動だといえる。
そして普段ほとんど動くことのない私は
これまで汗をかくことに無縁な生活を送ってきた。
そのため初めてエアロビをやった時は
頭から水を被ったように汗をかき
足もガクガクで歩くこともままならないほどだった。
しかし徐々に慣れてくると
ルームランナーを行ってからエアロビのレッスンを受けるというハードスケジュールをこなせるようになってきた。
私はこの日も、初めに30分間ルームランナーで走り込んだのち
エアロビが行われるスタジオへと向かった。
鏡の前を陣取り、下半身のストレッチを行っていると、ある異変に気付いた。
汗の臭いで気づいた自分の体臭
「…臭い」
初めはスタジオが臭いのかと思った。
しかしもっと近くから、酸味のある
おっさんのような異臭がする。だが気にせず前屈を行う。
「…やっぱり臭い」
すると、私は自分のTシャツがびしょ濡れになっていることに気が付いた。
「まさか…」
私は意を決して自分の鼻に、今着ているTシャツを押し当ててみた。
「おぉ…ビンゴ…」
はい、臭いの原因は紛れもなくこの私だった。
私はまだ華の20代。そんな私からこんな満員電車で汗をかくおやじのような臭いがするなんて…。
あの時の衝撃は今でも忘れられない。
むしろ私は忘れたくても、私の嗅覚がよく覚えている。
この時初めて、「自分の体臭は恐ろしく臭い」ということを自覚したのだった。
しかし、以前何かのテレビ番組で
「汗が臭い人は、普段から汗をかき慣れていないからだ」ということを聞いたことがある。
そのため現時点で汗が臭くても
普段から汗をかくようにすれば、自然と汗の臭いはなくなってくるとのことだ。
私は今でもジムに通い、エアロビのレッスンを受けているが
以前よりはいくらか汗の臭いが気にならなくなった。
しかし気が緩んでいると、あのおやじ臭がどことなく漂ってくるので
まだまだ汗のかき方が足らないのだろう。